プレッシャーウェーブ・スーパーチャージャーは、過給器の方式のひとつ。機械式のスーパーチャージャーと、エンジン排気を利用するターボチャージャーの中間に位置する構造のもの。略称は、PWS。また、コンプレックスチャージャーとも呼ばれる。スイスのブラウン・ボベリ社(現アセア・ブラウン・ボベリ社、ABB)が開発した。
この方式では、過給器内で回転するローターで吸気の圧縮を行うが、このローターの回転にエンジン出力を利用し、吸気の圧縮にはエンジン排気の圧力波を利用する。
圧力の異なる層が接した際に圧力の高いほうに均質化されるという原理を利用したもので、排気と吸気は互いに交じり合うことなく、吸気の圧力だけが高められる。
PWSの特徴としては、常にローターが回転しているため、ターボラグが発生しないことと、エンジン出力はローターの回転のみに使われるためスーパーチャージャーよりも出力の損失が少ないことがメリットとして挙げられるが、逆に構造的にユニット自体の重量が重くなることや、ターボチャージャーほどの過給圧は得られないなどのデメリットもある。
市販車では、1980年代末期にマツダが製造していたカペラにディーゼルエンジンと組み合せて搭載されていた。このPWS付ディーゼルエンジンはガソリンエンジン並みの高い性能であった。
※このエンジンに製造上の欠陥がありPWSが動作しなくなるという障害があったことや、マツダ自動車自体の経営上の問題もあり、このモデルと、その後継車種クロノスを最後に、PWS付エンジン搭載車は販売されていない。