ATミッションが変速しないとの不具合症状にて入庫。修理にとりかかる前に、まず車両点検を実施

ATミッションが変速しない!
ATミッションのトラブルで多いのは?
ATミッションが変速しない、そんなトラブルに見舞われたユーザー。ATミッションの不具合を疑い、専門ショップに持ち込まれ
たこのBMWだが、車両点検の結果、ATミッション自体は無傷であることがわかった。
。今回の事例は、ATミッションのトラブルについて紹介しよう。
たこのBMWだが、車両点検の結果、ATミッション自体は無傷であることがわかった。
。今回の事例は、ATミッションのトラブルについて紹介しよう。
ATミッション自体に問題がない?
まずは原因を特定するため、すぐに車両のチェックをスタートした。ATミッション自体の機械的な不具合か、それとも電子制御に関わる部分に不具合があるのか、その原因を探っていく。
結果、ATミッション自体には問題なく、オルタネーターが原因であることが判明。オルタネーター不良の為、バッテリー電圧が低下し、A/T・ECU電圧不足となっていたのだ。そのため、エマージェンシーモードとなってしまい、変速しない状態になっていた。ATミッションは車のスピードやエンジンにかかる負荷を信号で受けて、変速していく仕組み。
そのため、それぞれの信号(車速など)を受信できないと変速しないということになる。
結果、ATミッション自体には問題なく、オルタネーターが原因であることが判明。オルタネーター不良の為、バッテリー電圧が低下し、A/T・ECU電圧不足となっていたのだ。そのため、エマージェンシーモードとなってしまい、変速しない状態になっていた。ATミッションは車のスピードやエンジンにかかる負荷を信号で受けて、変速していく仕組み。
そのため、それぞれの信号(車速など)を受信できないと変速しないということになる。
オルタネーターの不良であることが判明。バッテリー電圧が低下していた。写真はオルタネーターを外した状態
現在の車は電子機器の集まり!
特に最近のクルマは多くの電子機器を搭載しているため修理や整備も年々、複雑化している。不具合原因の特定がカギとなるためショップへ相談するときは、いつ、どのような症状が出やすいのかをなるべくきめ細かく伝えられるようにしておくことも重要なポイントだ。
それにより原因の特定が早まり、修理完了への近道となることもあるそうだ。
それにより原因の特定が早まり、修理完了への近道となることもあるそうだ。
交換作業後、充電電圧を測定。測定値に異常がないことを確認し、テスト走行後に納車。(左側が不良オルタネータ―)
ミッション修理のプロ
このショップでは、輸入車を中心にATミッションから異音がする、振動が大きい、ギヤが滑るなどの様々な症状のATミッション類が持ち込まれているが、メーカーや年式に応じて修理に対応している。
部品類を分解し、消耗品を交換したり洗浄を行ったりするオーバーホールにより、往年の走りが甦ったという話も少なくない。輸入車や複雑
なATミッション、ステアリングを持つスポーツカーなどに乗っているユーザーはぜひ、チェックしておいてほしい。
部品類を分解し、消耗品を交換したり洗浄を行ったりするオーバーホールにより、往年の走りが甦ったという話も少なくない。輸入車や複雑
なATミッション、ステアリングを持つスポーツカーなどに乗っているユーザーはぜひ、チェックしておいてほしい。
ATミッションには不具合はなかったという別のケース
2速にホールドしてしまうという症状で入庫したポルシェ。
診断機で確認したと
ころ、センサーにスラッジ等が付着し、ATミッション内部の回転数を拾えなくなってしまったことが原因とわかった。