後ろ回り損傷

日本損害保険協会が2014年に行ったリサイクル部品に対する自動車ユーザーアンケートによると、リサイクル部品を使った修理に「満足」と答えた人は9割以上という高い数字であったらしい。「修理費が安い」というイメージが根付き、コストを抑えたいというユーザーの要望とマッチしたと言っていいだろう。
いまひとつ、有名になり切れないリサイクル部品
しかし、その認知度は、いまひとつだ。というのも、「リサイクル部品を使った修理経験がない」というユーザーにその理由を尋ねると、「存在自体を知らなかった」という声が46%と約半数を占めた。
損傷した部品を外していく
修理の選択肢はいろいろある
あれから約5年以上。修理の現場では日常的に利用されているのだろうか?ポイントとなるのがやはり修理工場からの提案だ。特に車の知識が少ない女性などには現場での提案が不可欠となる。今回は、修理の選択肢のひとつとしてリサイクル部品を積極的に紹介し、実績も多数ある工場が行った修理事例を紹介しよう。
凹んだパネルを戻す
在庫の状況によるが…
バック時にポールと接触。バンパー、バックドアを損傷してしまったAさん。かなりの損傷だ。費用を圧縮するため、すべてのパーツ類をリサイクル部品にすることにした。
品質のよいリサイクル部品が、見つかるかどうかは、その時々の在庫状況である旨をユーザーへ説明し、納得の上で部品を検索していく。
品質のよいリサイクル部品が、見つかるかどうかは、その時々の在庫状況である旨をユーザーへ説明し、納得の上で部品を検索していく。
納品されたバックドア
リサイクル部品が見つかれば大きなコスト圧縮!
今回は運良く、すべてのパーツ類が見つかり、修理に利用することができた。新品部品だと、バックドアのガラス部分が部品代に含まれず別に加算される。これはド
ア類のガラスなども同様だ。一方、リサイクル部品では取り外された状態での販売となるためすべてコミコミの価格となり、リサイクルであるという理由以外にも費用を圧縮できるポイントとなる。
ア類のガラスなども同様だ。一方、リサイクル部品では取り外された状態での販売となるためすべてコミコミの価格となり、リサイクルであるという理由以外にも費用を圧縮できるポイントとなる。
リヤバンパーもリサイクル部品
費用も時間も節約!
納品されたリサイクル部品は美化作業もしっかりとされているし、今回は同色のものであるためそのまま取り付けることができた。リヤバンパーを取り付ける前に凹んだパネルを修復する作業が必要であったが、鈑金作業後、パーツを組付けて作業完了。
費用だけではなく、作業期間も削減できるのもリサイクル部品の魅力だ。
費用だけではなく、作業期間も削減できるのもリサイクル部品の魅力だ。
新品部品で修理した場合は約35万円~。今回は約15万円で修理完了。