まずは、品質について。リサイクル部品がどのような行程を経てユーザーの手に渡るかを追ってみよう。
リサイクル部品を取り扱う業者のところに入った使用済自動車は、まずプロの厳しい眼によるチェックで再利用できると判断されたパーツだけが選り分けられる。さらに細かい点検を受け、クリーニングなどの処置が施れた後、注文が入って出荷されるまで倉庫に保管されるのだ。
ドアやバンパーなどの外装部品は、注文時に、程度の良いもの、小キズやヘコミ等があるもの、といった具合にその部品の状態が詳しく伝えられる。
さらに、エンジンやミッションなどの機能部品の場合は、専用のテスターで安全性・耐久性がチェックされ、良しと判断されたものだけがリサイクル部品として販売されるのだ。
機能部品の場合は、新品同様に期間や走行距離に応じた保証もついているし、リサイクル部品だからといって品質の心配をする必要はまずないと言っていい。
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品質は大丈夫?ホントに安いの?「リサイクル部品、どこで手にいれるの?」
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最近ますます注目度が高まっているリサイクル部品(中古部品)だが、初めて利用しようというユーザーにとっては分からないことも多い。
まず、中古部品ということで、品質に問題がないのかが心配になる。価格も、新品よりは安いのだろうが、具体的にはどれくらいなのか。そして、どこでどのようにして自分の欲しいパーツを調達したらよいのか。
まず、中古部品ということで、品質に問題がないのかが心配になる。価格も、新品よりは安いのだろうが、具体的にはどれくらいなのか。そして、どこでどのようにして自分の欲しいパーツを調達したらよいのか。
品質は?
使用済車両が自動車リサイクル工場へ運ばれる
価格は?
価格は、部品の種類や状態によって異なるが、概ね新品部品の半額程度と考えていい。修理金額に占める部品代の割合は大きく、一方工賃は新品でもリサイクル部品でも大差はないので、部品代が安ければその分必然的に修理代は安く抑えられるのだ。
品質の問題はなく、修理代も安く抑えられるリサイクル部品、では、どこでどうして手に入れればいいのか。調達方法は、ふた通りある。一つは、修理工場に「リサイクル部品を利用したい」旨を伝え、プロの視点で適切なパーツを取り寄せてもらう方法。もう一つは、インターネットなどを利用して、自分で直接リサイクル部品業者に注文する方法だ。最近は、受注した部品を直接ユーザーが修理を依頼する工場へ配送してくれるところも多いので、前もって修理工場と相談しながら、部品は自分で調達する例も増えている。
品質の問題はなく、修理代も安く抑えられるリサイクル部品、では、どこでどうして手に入れればいいのか。調達方法は、ふた通りある。一つは、修理工場に「リサイクル部品を利用したい」旨を伝え、プロの視点で適切なパーツを取り寄せてもらう方法。もう一つは、インターネットなどを利用して、自分で直接リサイクル部品業者に注文する方法だ。最近は、受注した部品を直接ユーザーが修理を依頼する工場へ配送してくれるところも多いので、前もって修理工場と相談しながら、部品は自分で調達する例も増えている。
廃油やエアバックなどを処分し、再利用できるパーツ類を取り外す。
パーツは見つかる?
ただ、日本車は同じ車種であっても年式やグレードなどによりパーツが異なる場合が多く、ドアミラーひとつにしても、電動格納タイプなのか、手動なのか、ヒーター付きか無しか、など細かく分かれている。自分でリサイクル部品を購入する場合は、必ず車検証をチェックし、年式、車体番号などをリサイクル部品屋さんに伝えたうえで、きちんと適合した部品を購入するようにしよう。自信がなければ修理工場へ任せたほうがいい。
また、リサイクル部品は欲しい部品がいつも在庫しているとは限らないので、見つかるまで根気よく待つことも必要になるかもしれない。
また、リサイクル部品は欲しい部品がいつも在庫しているとは限らないので、見つかるまで根気よく待つことも必要になるかもしれない。
洗浄、美化作業のあと、キズなどをチェックしてデータへ登録する
専用部品庫へ保管。
梱包され発送。
取材協力
リサイクルパーツセンター トライアル