当たり前だが、きちんと止まるためにはブレーキがしっかり効かなくてはならない。そして、ブレーキの性能を左右するパーツとして最初に挙げられるのが、ブレーキパッドだ。
ブレーキパッドは消耗部品だが、常時目で見えているわけではないので、知らないうちにけっこう減っていたりする。だから、折りにふれて、どれくらい残量があるかをチェックするようにしたい。アルミホイールならスポークの間から覗けるし、タイヤ交換のときなどにもついでにチェックしておきたい。そして、パッドの厚みが2mm以下なら、即交換が望ましい。
交換するブレーキパッドは、サーキットでスポーツ走行を楽しむといったような特殊な走り方をしない限りは、ノンアスベスト材でできた純正部品、もしくは純正適合部品(社外製)で充分。
ハードな走行をするドライバーは、制動力も耐久性も高いカーボンメタル系の材質でできたパッドに交換すると、より安心だ。
ただし、高性能だからといって、普通の走行しかしないクルマにカーボンメタル系のパッドを付けると、逆に効きが悪くなったように感じることもある。サーキット走行用のパッドは、ある程度パッド自体が温まってから効きが出始めるものが多く、通常走行ではその特性や性能を引き出すことができない場合もあるのだ。
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ストッピングパワーをアップ!ブレーキパッド交換
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誰もが知っているように、クルマの基本性能は「走る」「曲がる」「止まる」。速く走ることと曲がることに関してはみんなの関心も高いが、どういうわけか「止まる」は軽視されがちだ。だが、いくら速く走れても、止まるべきときにしっかり止まることができできなければ、それは無謀運転と変わらない。
ブレーキパッドの重要性と素材について
ホイールが汚れる?
ホイールの汚れが気になるという人には、ブレーキダストが少ないクリーンパッドなどという製品もある。こうしたいろいろなブレーキパッドが、最近はインターネットでかなり安価に入手できるようになっている。
デザイン性の高いホイールもブレーキダストでこんなに汚れてしまう。
ブレーキパッド交換は専門工場で!
入手したブレーキパッドだが、自分のクルマで自分の責任に於いて交換作業を行なう分には、これは違法ではない。ただ、知ってのとおりブレーキは「重要保安部品」に指定されている。「直接、人命に影響を及ぼす部品」と定義されていて、交換作業は国土交通省認証工場や指定工場でしかきないことになっている。腕に自信のある人でなければ、資格のある整備工場に依頼したほうがいいだろう。
参考価格
ブレーキパッド 5000円~(車種にもよる)
ブレーキパッド交換 3150円~
ブレーキパッド交換 3150円~
取材協力
ブレーキ本舗