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エアコンが効かない…。『ガス補充より点検!!』

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エアコンが効かない…。『ガス補充より点検!!』 の写真

今回はゴルフIVのオーナーの話。
そろそろ暖かくなってきたなと、久しぶりにエアコンのスイッチを入れてみた。が、冷風がまったく出てこない。しばらく使っていなかったのでガスが抜けてしまったのだと思い、近所のガソリンスタンドに行って補充してもらった。最初は冷たい風が出てくるのだが、時間がたつとやはり生ぬるくなってしまう。 

写真一番上がガス漏れ検知器、中央はガスに色を付け、漏れている箇所を確認するための蛍光剤セット。

電装系なら専門工場へ!

そこでリペアナビのサイトを覗いたところ、『電装系のプロショップ』というのがあり、さらに『エアコン修理の専門店』があるのを発見。さっそく出向いて点検してもらった。
さあ、一口に点検と言っても、ガスは目に見えないし、システムも複雑なのでこれがけっこう大変。エンジンルームの中にはコンプレッサーや配管、コンデンサーなどがあり、エバポレーターは室内のコンソールボックスの中に設置されている。これらのどこからガスが漏れているかを、専用の検知器を使ってチェックする。

エアコンが効かない…。『ガス補充より点検!!』 の写真1

診断の結果、ガス漏れ箇所はコンソールボックス奥のエバポレータ付近と判明。交換作業の前に、まず部品を取り外す。

ガス漏れといっても単純な話ではない!

ガス漏れは、エバポレーターのコアの腐食によるものや、コンプレッサー、コンデンサーなどの基幹部品自体から、またそれらをつなぐ配管からも起こることもある。コンデンサーはラジエターの前部にあるため、飛び石などによる損傷で漏れることもある。
また、エアコンシステム内にはガスと一緒にオイルも入っているので、ガス漏れが激しいとオイルが飛び散って周囲に付着することもある。
さて、このゴルフはガスがすべて漏れ出してしまっていたので、再充填してから検査。その結果、エバポレーターのコアから漏れていることが判明、要交換となった。
交換作業がまた大変。国産車でもたまにあるが、輸入車はダッシュボードを外さないとエバポレーターは交換できない。ゴルフの場合はさらにステアリングまで外さないといけない。ガス漏れしているエバポレーターを交換しガス注入。ガス圧などをチェックし、外した部品を元通り組み付ける。修理代は4日間で13万 1300円也。

エアコンが効かない…。『ガス補充より点検!!』 の写真2

ゴルフの場合はダッシュボードはじめほとんどの内装品を取り外す。ここまで外してようやくエバポレータが現れる。

エアコンは壊れると高い!

今これを読んでいる皆さんのエアコンも、1シーズンで効きが悪くなるようなら、ガス漏れを疑った方がいい。ガスが少ないと、冷えないどころか、他のパーツまで損傷してしまう事もある。効きが悪くなったと感じたら、ガスの補充をするより、まず点検することをオススメする。
また、エアコンコンプレッサーが壊れていた場合は、国産車でも部品代だけで5万円以上する。そんな時はリビルトパーツを使うのも手だ。新品同様の品質で価格は3割ほど安い。

今回取材した工場ではリビルトパーツの使用やパーツ持ち込み修理などにも積極的に対応しているので気軽に相談すると良いだろう。

エアコンが効かない…。『ガス補充より点検!!』 の写真3

外したダッシュボードやステアリングなどを取り付け作業完了。作業工程のほとんどは内装部品の脱着にとられる

エアコンが効かない…。『ガス補充より点検!!』 の写真4

写真上がガス漏れしていたコンプレッサー。下がリビルト。新品同様の性能で価格も3割ほど安い。

参考価格

修理金額:131300円(点検料・パーツ代・税込) 修理期間:4日間 

取材協力

(有)ASANO

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