パワステのトラブルの場合、最初に疑うべきは、パワステオイルが規定どおり入っているか?という点。入っていれば、多くの場合パワステギアボックスや、パワステポンプに起因した故障だと考えられる。こうした場合は、部品交が必要になってくるが、部品代だけでも結構な額になる。
このユーザーの場合は油量や汚れをチェックし、基本的なメカニズムなども点検したが、故障は見つからなかった。
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ハンドルが重い!原因はパワステCPだった!
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パワーステアリングが当たり前の昨今、車庫入れや低速走行時でもハンドル操作は軽くて当たり前。だから急にハンドルが重くなったり、左右どちらかにハンドルを切るときだけ重くなる・・なんて症状が出ればすぐにトラブルだと分かるはずだ。操舵系のトラブルはブレーキと同様、重大事故につながる可能性大。
今回の修理例は、ハンドルが重くなったり、軽くなったりするという症状がでて入庫したユーザーのものだ。
今回の修理例は、ハンドルが重くなったり、軽くなったりするという症状がでて入庫したユーザーのものだ。
不具合はどこ?
内張りなどを剥がしてコントロールユニットを取り外す。
現物を修復!
そこで、パワステを作動させる油圧をコントロールするパワステコンピューターに着目。コントロールユニットから外し、分解して専用のテスターで基盤を検査してみたところ、ハンダ付け部分の一部にヒビを発見した。このヒビがコンピューターの異常作動を引き起こし、油圧が安定せずにハンドルが重くなったり軽くなったりしていたということが判明した。
このパワステコンピューター、新品部品は約8万円。原因を究明するための点検料、脱着工賃などを含めると10万円を超えてしまう。
そこで、この基盤部分のヒビをはんだで修復することにした。非常にデリケートな部品なので、慎重に作業を行い、無事修理完了。正常かつスムースなステアリング操作が復活した。
このパワステコンピューター、新品部品は約8万円。原因を究明するための点検料、脱着工賃などを含めると10万円を超えてしまう。
そこで、この基盤部分のヒビをはんだで修復することにした。非常にデリケートな部品なので、慎重に作業を行い、無事修理完了。正常かつスムースなステアリング操作が復活した。
筐体を開け、中から慎重に基盤だけを取り外す。
まずは原因の特定
パワステ関連の不具合は、原因を特定するために各部パーツ類を取り外したり分解してテスターで検査するため、、修理代とは別に点検料が必要となるケースが多い。
今回は、パワステポンプやパワステギアボックスといった大物パーツの不具合ではなかったのが幸いだったが、これらを交換するとなると修理費が高額になることもある。その場合は、リビルト品(再生部品)などの利用も含めて、工場に相談してみよう。
今回は、パワステポンプやパワステギアボックスといった大物パーツの不具合ではなかったのが幸いだったが、これらを交換するとなると修理費が高額になることもある。その場合は、リビルト品(再生部品)などの利用も含めて、工場に相談してみよう。
テスターで調べたところ、ハンダ付けの部分にクラックを発見。
注意深くハンダを盛り、修理が完了。新品部品との交換の3分の1程度の費用で済んだ。
参考価格
点検料14000円
コントロールユニット修理(含、脱着)20000円
工期 1日
コントロールユニット修理(含、脱着)20000円
工期 1日
取材協力
株式会社フラット