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エアコンの故障は不良箇所のみ交換?
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まだまだ寒い日が続くけど、暦の上ではもう春。というわけで、今回はちょっと気が早いけどエアコンのお話。
エアコンが効かない。送風口から冷たい風が出てこない。こんなとき、「とりあえずエアコンガスを注入すればいいんじゃない?」と言う人が多いと思う。でも、実際は、そんな簡単な問題ではない。
エアコンが効かない。送風口から冷たい風が出てこない。こんなとき、「とりあえずエアコンガスを注入すればいいんじゃない?」と言う人が多いと思う。でも、実際は、そんな簡単な問題ではない。
複雑なエアコンシステム
エアコンは、多くのパーツで構成されていて、そのシステムは非常に複雑だ。どの部分が故障しているのか、劣化しているのかを見極めないと、ガスを補充したのにエアコンが効かない・・・なんてことになりかねない。エアコンのガス漏れ点検は、専用のテスターを使って目では見えない小さな隙間を探していく。時間のかかる作業なので、点検費用もそれなりにかかってしまうのだ。
コンデンサー部分からもガス漏れがあった。周辺のパイプも交換する。
.室内からはエバポレータ周りから一番多くガス漏れが見つかった。
ガス漏れ箇所発見!
さて、今回の車は平成四年式のカムリ。一般的に10年以上経過している車は、エアコンの効きに問題がでてくるケースが多いようだ。診断の結果、今回の車は複数箇所からガス漏れが発見され、さらに長年の汚れも溜まっていたため、エアコンの効きが悪くなっていたと診断された。
ガス漏れの箇所はさまざま。エバポレーターのコアが腐食した所から漏れ出したり、コンプレッサーやコンデンサーなどの基幹部品自体の故障が原因となることもある。また、それらをつなぐ配管(ホース類)が劣化して穴が開くこともある。
今回のケースでは、コンプレッサーは問題がなかったのだが、コンデンサーからのガス漏れが発見された。これらの部品は値段も高く、新品パーツに交換するとなると、修理費用がかさむことになる。
ガス漏れの箇所はさまざま。エバポレーターのコアが腐食した所から漏れ出したり、コンプレッサーやコンデンサーなどの基幹部品自体の故障が原因となることもある。また、それらをつなぐ配管(ホース類)が劣化して穴が開くこともある。
今回のケースでは、コンプレッサーは問題がなかったのだが、コンデンサーからのガス漏れが発見された。これらの部品は値段も高く、新品パーツに交換するとなると、修理費用がかさむことになる。
ガス漏れに加え、エバポには汚れもかなり付着していた。交換すれば熱効率もアップ。
電装品はリビルト品もおすすめ
しかし、それでもオーナーはまだこの車に乗り続けたいとのこと。ガス漏れしている箇所だけを交換・修理することも可能だが、今回問題がなかったコンプレッサーなども長年の劣化が進んでいることは明らか。修理してすぐに、他の箇所からガスが漏れるという事態にもなりかねないと、ショップ側からアドバイスされた。そこで今回の修理を機に、思い切ってコンプレッサーも交換。ほぼすべてのエアコンパーツを交換することになった。
コンプレッサーやコンデンサーは割安なリビルト品(再生品)を使ったが、それでも修理費用は20万円。基幹部品の交換が必要な場合は、かなり大掛かりな修理になってしまうのだ。
エアコン修理の際は、修理が必要な部位はどこなのか?プロのアドバイスを参考にしながら、どこまでをどのように直していくかを相談してみよう。
コンプレッサーやコンデンサーは割安なリビルト品(再生品)を使ったが、それでも修理費用は20万円。基幹部品の交換が必要な場合は、かなり大掛かりな修理になってしまうのだ。
エアコン修理の際は、修理が必要な部位はどこなのか?プロのアドバイスを参考にしながら、どこまでをどのように直していくかを相談してみよう。
コンプレッサーはリビルト品を使用。新品同様の品質で安く調達できるのでオススメ
バッテリーの下あたりあるリキットタンクも交換。
パネルを戻して作業完了。この夏も快適なドライブを楽しめる。
参考価格
200000円(部品代込み)
修理期間:3日 ※トヨタカムリ
修理期間:3日 ※トヨタカムリ
取材協力
(有)ASANO