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オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ!

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オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ! の写真

数ある小型大衆車の中でも、自動車の歴史に残る名車のひとつ、シトロエン2CV。1948年の発売から約40年間、大きなモデルチェンジもなく販売され続けた世界屈指のロングセラーモデルだ。
今回は、このシトロエン2CVのドレスアップを紹介しよう。ドレスアップと言っても、この手のクルマにエアロパーツなどは無粋というもの。オリジナルの味わいを残しつつ、内外装のさまざまな部位をリフレッシュ。合わせて、オーディオの取り付け、整備も行なった。

これぞレストア!

年式の古いクルマではあるが、この2CV、コンディションはなかなか良好。そのため、いい状態をキープしつつ、慎重に作業は行われた。
まずは、あらゆる金属部分をメッキ加工。エンジンルーム内のオイルフィラーキャップや、ワイヤー、ナットなど普段見えないパーツもピカピカに仕上げる。もちろん、ドアのアフターハンドルにもメッキ加工。ユーモラスなスタイルを引き立てるアクセントとなった。

オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ! の写真1

オイルフィラーキャップなど光り物すべてにメッキ加工を施す。

オリジナルにこだわる

さて、次はインテリアを見ていただこう。実は、今回、ショップが最も苦労したのはシートなのだ。
2CVのシートは、パイプフレームの骨格にゴムベルトでキャンバスを吊って、その上に表皮を張っただけ。簡素極まりない軽量設計だ。トランポリンのような構造を持つこのシートは、乗員をやさしく包み込み、快適な座り心地を提供してくれる。今回の作業は、このシートの構造部分から手を入れていく。
まずは、生地作りからスタート。1枚の本革にスポンジを縫いつけ、シート表皮を作る。次に、パイプフレームに金具で取り付けられたゴムベルトを、ひとつずつ手作業で交換する。このゴムベルトは1台分で200本もある。200本外して、200本付ける。ゴムベルトを新調すれば、素晴らしい座り心地が甦るというわけだ。
オリジナルにはクーラーもカーステレオもないのだが、現代のニーズに合わせて、カーオーディオも装着。ドアスピーカーに加え、オリジナルのリアスピーカーボードを取り付けて、4chに仕上げた。

オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ! の写真2

リアゲートの骨格部分もメッキ加工。ゲートを開けるのが楽しみだ。

満足な仕上がり♪

また、フロントドアの内張りも、シートに合わせて本革に張り替え。ゴージャスな気分でドライブを楽しめるようになった。
そして最後は、ボディコーティングを施して作業完了。ピカピカの2CVが完成した。
もともと、大衆車として開発された2CVは、その構造やデザインは非常にシンプル。その良さを残しながら、オーナーの要望を実現させた今回のドレスアップ。ショップのウデとセンスの見せ所、といったところだろうか?

オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ! の写真3

一番目につくドアのアウターハンドルもピッカピカに。

オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ! の写真4

ドアの内張りを本革に張替え、スピーカーを取り付けた。

オリジナルの味わいを残しつつ! シートの座り心地 までリフレッシュ! の写真5

これが完成した本皮のシート。座り心地も肌触りも最高

参考価格

約200万円 
工期:約半年

取材協力

株式会社フラット

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