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新品の方が工賃より安い。 ミニバンの弱点は スライドドアだった!?

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新品の方が工賃より安い。 ミニバンの弱点は スライドドアだった!?の写真

相変わらず人気の高いミニバン。スライドドアをリアに採用するモデルも多いが、このスライドドア、ぶつけると少々やっかいなことになるのをご存知だろうか。
スライドドアは通常のヒンジ式と違って、ドアノブを引くと、まずドア全体が持ち上がって、レールに沿って後方へ下がるという複雑な三次元の動きをする。修理にも手間がかかるのだ。
今回の事例は、左折する時に、低い杭に気づかず巻き込んでしまったラフェスタ。左側のスライドドアからリアフェンダーの前側にかけて大きく凹んでしまった。

スライドドアは大きい!

実は、ココはかなりやっかいな部分。リアフェンダー前のアーチ部分は、フェンダーの外板とホイールハウスが袋状になって溶接されているため、裏側から叩き出して修正することができない。金属チップを溶接して、修正機やスライディングハンマーで引き出し修正するしかないのだ。

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低い杭に当たってスライドドアの下部を損傷。フェンダーアーチの前側にもダメージが。

新品ドアをつかう

さらに、ドアには外側のパネルと内側のパネルがあって、2枚の鋼板を折り返し構造になっている。この折り返し部分の変形も大きかった。
時間をかければ板金で修理できるが、工賃は修理にかかった時間で決まる。側突時に乗員のダメージを軽減するインパクトビームも歪んでいたので、新品に交換する方が安くなると判断した。ちなみにスライドドアの新品価格は4万700円。モールなどの付属品約1万5000円だ。

こちらのショップでは、板金修理が終わったら、仕上げにフッ素洗車をサービスしている。愛車のキズが癒えただけでなく、ピカピカになって帰ってくる。こんな気の利くサービスがあるショップなら、何かあったらまた・・・という気になるよね。もっとも、事故はもうコリゴリだと思うけど・・・。
アーチ部分を修正したら、新品のスライドドアを仮止めし、ドアを開け閉めして確認。チリが合わなければ、またドアを外してアーチ部分を再度板金する。スライドドアの場合は、この仮止め・取り外し作業を2度、3度と繰り返す必要がある。

 チリが合ったら、いよいよ塗装だ。新品パネルをボディ同色に塗装した後、ホコリをシャットアウトした塗装ブースで左側全体に塗装を施す。交換したスライドドアと他のパネルで色の違いが出ないように。腕の見せ所だ。

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凹んだ部分は塗装をはがして金属チップを溶接。修正機で引っ張ってカタチを整える。

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新品パネルの塗装は全面真っ黒。修理するクルマの色に合わせて、内側も塗装する。

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塗装ブースの中は、塗装に適した温度に保たれている。作業も早いし、仕上がりもいい。

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板金修理のクルマにはフッ素洗車をサービス。撥水効果と輝きが2~3カ月は持続するという。

参考価格

169919円(部品代込み)
工期:3日間

取材協力

株式会社ジャストオートリーシング 川崎サービス部

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