今回、取材したクルマは、メルセデス・ベンツE55。新品部品に交換するとなると、ヘッドランプのユニットを丸ごと交換するので、部品代だけでも6~7万円かかる。最近は国産車でもデザイン、機能の両面でヘッドランプにもコストがかかっており、車種によってはこのEクラスと同じくらい高くつくものもある。故障しているわけではないから、ユニットごと交換するのはもったいない。
そこで、今回施工したのが、レンズの研磨&コーティング。レンズの輝きを復活させるサービスだ。
まず、劣化したレンズの表面を耐水ぺーパーで丁寧に研磨する。徐々に目を細かくすることで、非常に細かいヒビまで落としていくのだ。
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レンズひとつで車の印象が変わる! レンズ研磨はコーティングもセットで
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昔のクルマのヘッドランプはレンズ部がガラス製だったけれど、今では樹脂製のものがほとんど。軽量かつデザインの自由度が拡がるからだ。
愛車を見て、「なんだか随分、くたびれてきたなぁ」と感じたら、ヘッドランプのレンズをよ~く見てみよう。レンズが曇っていないかな?樹脂レンズの表面には、点灯時の熱や紫外線から樹脂守るコーティングが施されているのだが、年数が経つとこのコーティングが劣化し、曇ったり黄ばんだりするのだ。キレイに洗車してワックスをかけても、残念ながら、この曇りを取ることはできない。
磨いてみよう
経年劣化でレンズ表面に細かいヒビが入り、白くくすんでいる
輝きを保つ!
そして、特殊な微粒子コンパウンドを使ってポリッシャー(研磨機)で磨きあげていく。仕上げに、保護剤と仕上げ剤をコーティングして完成だ。テールランプにも施行可能だ。
研磨まではDIYでもできるが、劣化したコーティングをはがしたままでは、今度は樹脂レンズそのものの痛みが早くなってしまう。レンズの劣化を防ぎ、輝きを保つコーティングまで施すのが、プロの仕事というわけだ。ちなみに、この研磨&コーティングサービスは、部品を外さずに作業するので、レンズ内側の汚れを落とすことはできない。
作業自体は2時間程度だが、コーティングの塗膜が完全に乾くまではキズがつきやすかったり、レンズの曇り具合によっては作業時間が延びることもあるとのこと。取材先の工場では、車検や点検時など、クルマを預ける時に一緒に作業することをすすめている。
研磨まではDIYでもできるが、劣化したコーティングをはがしたままでは、今度は樹脂レンズそのものの痛みが早くなってしまう。レンズの劣化を防ぎ、輝きを保つコーティングまで施すのが、プロの仕事というわけだ。ちなみに、この研磨&コーティングサービスは、部品を外さずに作業するので、レンズ内側の汚れを落とすことはできない。
作業自体は2時間程度だが、コーティングの塗膜が完全に乾くまではキズがつきやすかったり、レンズの曇り具合によっては作業時間が延びることもあるとのこと。取材先の工場では、車検や点検時など、クルマを預ける時に一緒に作業することをすすめている。
耐水ペーパーで研磨。番号を上げながら(大きいほど目が細かい)数回行なう
とにかく明るくなった!
費用はヘッドランプ左右で1万5000円前後。しかも、2年間の保証付きだから、試して見る価値あり。見た目が新品同様になっただけでなく、夜間走行時には視界が明るくなったのを実感できるだろう。
手作業研磨の途中。まるで曇りガラスのようですが、この状態が肝心
微粒子コンパウンドを2種類使用し、ポリッシャーで下地の最終仕上げ。
参考価格
15000円~
工期:2時間位
工期:2時間位
取材協力
ワイズガレージ