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部品交換をせずに板金で直す!高度な板金技術は、財布にも環境にもやさしい

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「小さなキズ・ヘコミの修理」と聞くと、安く、簡単に直せると考えがち。でも、へこんだ部分の形状や位置によっては、そうでもない場合もある。例えば、見た目は小さなヘコミでも、プレスラインにかかっていたり、ヘコミがえぐれたような形状だったりすると、即、「これは部品交換ですね」と判断するショップもあるくらいだ。

プレスラインがポイント

今回紹介するレガシィは、バンパーの擦り傷はさほど重症ではないが、フェンダーのへこみはプレスラインにかかっている。車両保険を使って、フェンダーを交換してもおかしくないレベルの損傷だ。オーナーさんの希望は、「自費で修理するので、何とか安くして欲しい」とのこと。フェンダーを交換し、バンパー修理をすると、パーツ代を含めて総額約10万円万円。鈑金修理なら約5万円で収まるので、部品交換せずに修理することにした。

部品交換をせずに板金で直す!高度な板金技術は、財布にも環境にもやさしい の写真1

当たり所が悪く複雑にへこんだフェンダー。見た目よりも重症だ。
ヘッドランプとバンパーを外して板金。職人技でここまで元の状態に近づける。

パネル交換歴!?

新品パーツに交換すると、部品代以外に、もうひとつ問題がある。クルマを売却するとき、「パネル交換歴あり」になってしまうのだ。売却時の査定にどの程度響くかはケースバイケースだが、一般的には、板金修理の「補修歴あり」の方がマイナス査定は小さくて済む。
また、「板金」で直すことは「エコ」でもある。凹んだパーツ=廃棄物を出さないで済むからだ。

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パテで細かい凸凹をならす。板金をしっかりやれば、パテの使用量は少なくなる。

修理の現場は普段みれないぞ

作業は、へこんでいるフェンダー部分の裏側にドリー(鉄製の当て盤)を押し当てて、表からハンマーでたたく。徐々に、凹凸が小さくなっていく。この作業に半日。常にパネルラインを気にしながら、高い技術と集中力が必要とされる作業だ。

 今回取材したショップでは、板金でパネルを元の状態まで近づけるので、パテは表面の凸凹をならす程度。板金をほどほどで切り上げて、パテを盛るショップもあるが、このやり方だと後になってパテ痩せなどの問題が起きることもある。どこまで板金で復元できるか、その技術力が仕上がりを左右するのだ。

一般ユーザーが修理の現場を見る機会はなかなかないが、リペアナビには修理事例が掲載されている。仕事ぶりを見て、ショップ選びの参考にして欲しい。
バンパーの擦り傷はサンダーで削ってキズを消していく。それぞれ、下地作業、塗装をして作業完了だ。    
財布にも環境にもやさしい「板金修理」だが、手作業だけにショップの技術力が重要になる。とくに最近のクルマは、軽量化のため鉄板が薄くできているので、鈑金作業は難しくなっているという。

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バンパーはサンダーでキズを消し、PPプライマー、サフェーサーを塗る。

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板金していない部分と違和感がないようにボカシを入れ、さらにクリヤー塗装。

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外していたパーツを組付け、磨いて完成。プレスラインもビシッと出ている。

参考価格

約50000円
工期:3日間

取材協力

板金倶楽部サンワ

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