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安さの中古パーツか? 保証付きのリビルドか?

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安さの中古パーツか? 保証付きのリビルドか?の写真

ひと昔前に比べると、クルマは本当に壊れなくなった。でも、油断は禁物だ。
今回紹介するパジェロミニは、メーター読みで12万8000㎞走行していたクルマ。ずっと元気に走っていたのに、突然エンジンがかからなくなって、修理工場に持ち込まれたものだ。オーナーの話では、「ちょっと前に、テンショナーも含めタイミングベルト回り一式を交換したのに」とのこと。
エンジンを降ろして点検すると…、なんと!タイミングベルトのコグ(歯)部分がない! タイミングベルトはバルブの開閉タイミングを調整するパーツ。
これでは、バルブとピストンがぶつかって、エンジンが壊れている可能性もある。

かからなくなったエンジンをクレーンで降ろす。

エンジン交換か? オーバーホールすれば直るのか? はエンジンをバラしてみないと何とも言えない。バラす作業にも工賃がかかるし、エンジン交換は免れたとしても、ガスケットなどは一度バラしたら交換しなければならない。修理費用を少しでも抑えたいオーナーの意向で、中古エンジンを載せ換えることになった。しかも、オーナー自身が約6万円の中古エンジンを見つけてきたのだ。
リビルドパーツは、分解して不良箇所を修理したもの。保証も付く。一方、中古パーツの場合は、廃車になったクルマから降ろしただけ。「ノークレームノーリターン」のパーツは保証もない。不具合が出ても、修理代は全て購入した側の負担となる。

安さの中古パーツか? 保証付きのリビルドか?の写真1

タイミングベルトを見ると、コグ部分(山の部分)が無くなっている。これが原因と思われる。

かなりの大変な作業

リビルドパーツは、分解して不良箇所を修理したもの。保証も付く。一方、中古パーツの場合は、廃車になったクルマから降ろしただけ。「ノークレームノーリターン」のパーツは保証もない。不具合が出ても、修理代は全て購入した側の負担となる。
今回のオーナーは、こうしたリスクも理解した上で中古パーツを選択したのだが、「あと10年乗りたい」という要望があれば、修理工場ではリビルドパーツ(約15万円)を薦めていたという。念のため、ベルト回りの補機類を新品に交換。無事中古エンジンもかかって、修理作業は完了した。

安さの中古パーツか? 保証付きのリビルドか?の写真2

シリンダーヘッドを外したら、ピストン上部にバルブが当たった傷跡が…。

オーナーへの説明も大事

それにしても、タイミングベルト交換後、たった3万㎞でトラブルが起きているのはおかしい。交換の際、新品ではなく一度外した古いベルトを付けてしまった疑いもある。
今回取材した修理工場では、こうしたミスがないよう、パーツを交換したら、はずした古いパーツを見せているという。こんな所にも丁寧な仕事ぶりがうかがえるのだ。

安さの中古パーツか? 保証付きのリビルドか?の写真3

バルブとピストンが干渉してバルブが微妙に曲がっている

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一つ気になったのが、タイミングカバーに貼ってあった交換済ステッカーです。記載の97800kmからまだ30000kmしか走っていないことに。。。

安さの中古パーツか? 保証付きのリビルドか?の写真5

テンショナーなど、エンジン回りのパーツは念のため新品に交換した

参考価格

120,000円(消費税込)
工期:2週間
(入庫から引き渡しまで・中古エンジン取り寄せ期間含む

取材協力

ワイズガレージ

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