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焦げ穴やキズが消える !? 内装補修イリュージョン

お役立ち情報 旧車の修理・レストア 特別な修理/改造

焦げ穴やキズが消える !? 内装補修イリュージョン の写真

日頃から大事に扱っているつもりでも、長い間にはダッシュボードが割れたり、本革ステアリングが擦り切れたり…。内装パーツも経年劣化は避けられない。
 今月ご紹介するのは、インテリア修理のワザ。対象は、ハコスカ(GC10)のリアシートだ。
 若い頃に憧れていて、でも当時は買えなかった、念願のハコスカを手に入れたオーナーさん。でも、入手したときにはすでにリアシートの表皮が破れていたそうだ。経年劣化で裂けたシートは、本来なら張り替えるのだが…。
「リアシートだけを張り替えると、旧車らしさが崩れてしまう」というオーナーの思いに応えて、裂けた部分だけを修理すること
となった。ただし、「表皮そのものは古いままだから、またいつか裂けてしまいますよ」ということは、オーナーさんに了解してもらった。

シートをきれいにしたいが…

さて、ハコスカのシート表皮。新車当時はスポーツセダンにふさわしい素材だったのだが、今となっては合皮というよりは高級なビニールシートという感じ。シートバックの上面部分が10㎝ほどパックリと口を開けていた。
 裂けた部分を粘着テープで寄せて固定。このすき間をパテで埋める。固まっても柔軟性がある、インテリア補修用の特殊なパテだ。
 
パテが固まったら塗装。まるで板金修理のようだが、ボディーカラーは目安となる色の配合比率が決まっているのに対し、インテリアは見た目で色を合わせていくしかない。塗装の際に、表皮のシボや風合いも再現していく。
 よく見ると、修理した跡がわかるのだが、新車時の雰囲気を壊さずに済んだオーナーさんは大満足だったという。
 

焦げ穴やキズが消える !? 内装補修イリュージョン の写真1

裂け目からウレタンが顔を出す。座面と違い、テンションがあまりかからない場所なのが幸いした。

予算にあわせて修理できる

今回取材したショップでは、米国製のインテリア補修キットを使っている。タバコの焦げ穴、樹脂パーツの割れ、本革パーツのキズなどを、ドコに穴やキズがあったのか?わからないくらいキレイに直すことができる。
 また、予算に余裕がない場合は、まず運転席だけ修理して、次は助手席、次はリアシートと、分割して直すこともできるのが内装補修のいい所。これからも長く乗りたいクルマなら、インテリアのリフレッシュ、オススメです。

焦げ穴やキズが消える !? 内装補修イリュージョン の写真2

パテを薄く塗って300度
の熱で硬化させて…を繰り返す。シート表皮に熱が伝わらないように注意。

焦げ穴やキズが消える !? 内装補修イリュージョン の写真3

.パテが固まった状態。この段階では、周りのシート表皮とは明らかに風合いが違うのだが…

塗装する際に、補修部分に細かい凹凸を付けて、周りの表皮に近づけていく。技術がモノを言う

焦げ穴やキズが消える !? 内装補修イリュージョン の写真4

光の反射で補修跡がわか
るものの、元が写真2.の状
態だったとは信じられない
くらい。

参考価格

40,000円(消費税込)
工期:5日間(入庫から引き渡しまで)

取材協力

リペア工房 ミユキ

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