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330グロリアよ、蘇れ![ 後編] ~プロショップの実力は 豊富な“人脈”にも

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330グロリアよ、蘇れ![ 後編] ~プロショップの実力は 豊富な“人脈”にもの写真

さて、前号に引き続き、昭和54年式330グロリアの修理事例のご紹介である。
長年、質の良い330を探し続け、ついにおメガネに叶う一台を見つけたオーナー。だが、外装の劣化がどうしても気になり、「できるだけ新車当時の状態に近づけたい」というワケで、トータル・プロショップ〝エフテック?に作業を依頼した。

リア部分のサビ落とし作業をしていたところ、バックパネルが剥がれてしまった。これもまた、以前の補修時のスポット溶接不良によるトラブル。

予算との兼ね合いとどこまで手を加えるか…を、オーナーと綿密に相談しながら作業を進めるのが、エフテックのモットー。今回の330も、細部を確認しながら作業を進めたが、補修歴がある部分に次々に「ありえない」問題が発覚していった。
たとえば左リアドアとクオーターパネルのチリが合っていない補修跡をチェックしてみると、本来ならクオーターパネルの継ぎ目を突き合わせ溶接で処理すべき部分が、もとのパネルの上に被せるように重ねられていた。しかも強度的に不安の残る片面スポット溶接! 当然、不自然な段差が残ってしまうワケだが、その部分には大量のパテを盛るという「ウラワザ」が…。
エフテックの工場長、阿久津氏によれば「パテが厚くなればなるほど、エアが入って補修部分が浮きやすくなります。価格的には高めになっても、できるだけ質のいいパテをできるだけ薄く盛っていくのが本来の考え方だと思うんです。こういう補修の仕方を見た限りでは、以前のオーナーはそういうこだわりがなかったのかもしれません」

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ルーフパネルやクオーターパネルなど、予定外の部分も補修。あまり目立たないところではあるが、ステップ下の凹みも、左右ともきっちりと仕上げる。

作業を進める中で、この他にも様々な補修跡の不良部分が見つかったが、そういった部分の修正に関しても、予算や仕上がりに対する現オーナーの希望に沿いながら、可能な限り丁寧に処理していったという。

 今回、こだわりのリペアが施された部分のひとつが、メッキフェンダーミラー。旧車はメッキ部が劣化しやすいが、質にこだわって蒸着メッキで美しく仕上げられた。この部分の作業は、エフテックが信頼する外部の職人さんに委託。プロショップそのものの技術力も重要だが「こうした特別な作業に関しては、お店がどれだけ優れた人脈を確保しているか…が、大事です」と阿久津氏は語ってくれた。
そういった部分も含めて、お店選びそのものにも「こだわる」ことは、とても重要なのだ。

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リア部分のサビ落とし作業をしていたところ、バックパネルが剥がれてしまった。これもまた、以前の補修時のスポット溶接不良によるトラブル。

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エフテックが万全の信頼を寄せる外部業者の手で仕上げられた、蒸着メッキのフロントフェンダーミラー。美しい!

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ドアの防水フィルムも新しく張り替え。ガラス類やバンパーその他の細かいパーツを組み付けて、ついに完成だ

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エフテックが万全の信頼を寄せる外部業者の手で仕上げられた、蒸着メッキのフロントフェンダーミラー。美しい!

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落ち着いたブラウンメタリックボディに、周囲の風景が映える。この色も、純正色に可能な限り近づけた、こだわりの色。

参考価格

830000円
作業時間:約2カ月(預かり期間)

取材協力

(株)エフテック

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