車 修理の「リペアナビ」

このショップでは主に輸入車のオートマミッションの修理、オーバーホールなどを行っている。ミッション系トラブルは異音の他にも変速時のショックなど様々だ。
ミッション交換となると費用がかなり大きくなってしまうが、ここではリビルト(再生)などで対応してくれる。
このようなオートマミッションなどの修理は、その不具合箇所を発見することが大変な作業だ。異音や振動がどこから発生しているのかを、場合によってはネジひとつに至るまで確認し、ヒビや割れなど劣化している部品を発見して交換する、というケースもある。

さて、このポルシェもその異音を確認するため走行テストを実施した。リフトにあげたままだと負荷がかからないため不具合箇所を発見できないことがあるからだ。
調べた結果、音の質からプロペラシャフトセンターマウントと推測。プロペラシャフトはエンジンで発生した駆動力をデフに伝達する役目を担っているパーツ。
シフトアップ時のトルク変動による振動に耐えられず、プロペラシャフトセンターマウントが損傷し異音が発生したようだ。マウントを点検しマウントの破損を確認、交換して異音は解消。ミッションからの異音ではないことが判明した。

どこが悪いのか?を発見できれば、その部分を修理したりパーツ交換をすればいいわけだが、それを発見するのが技術と経験がモノをいう。
やはり、車の不調を感じたら専門ショップへ相談するのが一番だ。

ATミッション内部を分解。
洗浄作業後、組立て作業中の現場だ。

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