BMW　MINI　中古ドアミラー交換　 小さなキズ・ヘコミの修理事例.

何度か御来店頂いておりましたお客様から、左のドアミラーが破損したとのことで修理依頼をいただきました。
まずミラー部分は割れて使えない状態で、ミラーカバーは破損して無くなっていました。
ミラーとミラーカバーのみ交換して安く交換できると思いましたが、ドアミラースイッチを操作して動かして見ると、なんと正規位置でドアミラーが止まらずぐるぐると回り続けて止まりませんでした。残念ながらドアミラーASSY交換です…
まず新品ですべて取替すると12万円とのことで…安い軽自動車が買えてしまいそうな金額です。こんな時、吉川自動車で提案させて頂くのが中古部品での交換です。
今回は中古部品と新品部品を組み合わせて金額を抑えつつドアミラーを修理していきたいと思います。

こちらが作業前の写真です。
ミラーカバーが無くなっていて中身が丸見えです。

こちらが作業後の写真です。
ミラーカバーも綺麗に交換されて、ドアミラーの動きも問題なく、無事交換出来ました。

外車は日本車と比べると中古の部品数がかなり少ないので期待薄でしたが、中古部品を無事確保できました。しかし中古部品に付いているドアミラーカバーの種類が違うのと、ミラーが三種類ほどバリエーションがあるとの事。お客様にその旨を説明したうえで部品を手配しました。いざ部品が届いて確認すると、ミラーは中古部品に付いているものをそのまま使えそうでしたので、ミラー本体中古とミラーカバー新品の交換となりました。

作業内容に入ります。
まず中古で手配したドアミラーのミラーカバーの交換ですが、ミラーの隙間から手を入れてミラーを外します。すると熱線に配線が二本繋がっていますのでそれを外します。
（作業中の写真を撮り忘れたので外し終えたドアミラーの写真を参考にしています。）

次にミラーカバーの取り外しですが、青〇で囲んだ部分にミラーカバーの爪があります。
この爪を一か所ずつ押さえながら本体とカバーの隙間を作りその隙間から徐々に外していくと簡単に取り外しができます。

綺麗に取り外し出来ました。

あとは逆の手順で組み上げていきます。
新しいミラーカバーを傷つけないようにはめていきます。
そしてミラーを割れないように気を付けながら押さえて取り付けします。

この際熱線の配線を繋ぐのを忘れないようにします。

これで前準備は完了です。

次にドアミラー本体の交換です。
ドアミラーを閉じた状態にすると、ボディ側にメクラキャップが二つ出てきます。
それを外すと六角のボルトが出てきますので二本外します。
まだ配線が繋がっていますので、水色のカプラーを外すとドアミラー本体が取れます。

組付けはその逆の手順で取り付けをします。

最後にドアミラーの作動確認をして完成です。

今回はドアミラー本体を中古で交換し、ミラーカバーのみ新品で交換をしました。
最終的に金額が新品交換の半分ほどに抑えることが出来ました。
お客様にも満足して頂けたようで良かったです。

外車の部品は、日本車では考えがつかないような金額設定になっていることが非常に多いです。
なので今回のように中古部品を使って金額を抑える方法があると、皆さまにも知って頂けたらと思います。

余談ですが、このBMW　MINIは元々イギリスのローバー社のMINIを受け継いで生産された車ですが、BMWなのでドイツで生産している？と思いきや、どうやらイギリスで生産されているようです。しかも元ローバー社の旧工場で生産しているとか。これは新しい発見でした。

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